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同窓会(伯友会)から
六甲学院には「六甲伯友会」というO.B.会があります。O.B.会組織ですから、当然一番先輩の期、つまり一期生の方々が一番古くからのメンバーです。最先輩の一期生は大正14年生まれ。昭和の64年を経て、平成19年3月の卒業生には遂に平成生まれのO.B.が登場し、「六甲伯友会」に入会という事になりました。
さて、その大正、昭和、平成の三年号に渡るメンバーで構成される伯友会には、現在10,000名を越える会員が居り、日本及び全世界の様々な業界、あらゆる分野に亘って活躍しております。T.V、新聞、雑誌などでも、ふとした時に、伯友会のメンバーの誰かに遭遇する事も珍しくありません。
又、伯友会には、いろいろな委員会や同好会やクラブO.B.会etc.があり、学校との交流や、O.B.のメンバー達との活力ある組織運営にも力を入れておりますが、まず第一番の目的は、常に生まれ来る「次の世代」を育む為に六甲学院の現役生徒や、若いO.B.達の御父兄の皆様とも協力をして、あらゆる努力をして参るという事です。
子供の成長過程における、5才から15才までの10年間、つまり、幼稚園、小学校、中学校に通うこの年齢は人間として、「真の大人」になる為に極めて大切な時期です。この内の最後の三年間、つまり中学生としての12才~15才を「六甲学院中学校」で、そして青春前期とも言える16才~18才を「六甲学院高等学校」で生活する子供たちはすばらしく恵まれていると思います。それは何十年も後になって、伯友会の古参メンバーとなる頃に分かります。
しかし、ただ「恵まれた子供」で終わって頂いては、六甲学院中学校、六甲学院高等学校で、それぞれ意味のある三年間ずつを過した事が台無しになってしまいます。どの分野、どの方面に進学しようと、進もうと、「六甲学院」を卒業して「六甲伯友会」に入る時には、武宮初代校長をはじめとして、歴代校長が継承してきた建学の精神、つまり「六甲精神」が身に付いています。
やがて、大学に入りその後社会人となって行くに連れて、「六甲精神」は何処かへ忘れた様な生活になっていくことも多いでしょう。
しかし、一度、六年間もの歳月を掛けて身に付けたものは、簡単には忘れるものではありません。人生に戸惑いを感じたり、迷ったりした時に帰ってくる場所は、「六甲学院」と共に「六甲伯友会」です。
「次の世代」は、簡単には育ちません。しかし、身に付けた「六甲精神」を忘れる事無く、若さ故の迷いを数年経た後の若き伯友会員を「次の世代」の担い手として育んで行く事を第一の目的として、六甲伯友会はつとめて参ります。