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中貝宗治豊岡市長からコウノトリの生息地保全への取り組みについて、感謝状を頂きました。
中1の久美浜キャンプでは、74期生が参加した2011年から豊岡市を訪れ、コウノトリの野生復帰運動を学んでいます。
かつてコウノトリは全国で見られました。しかし、環境の悪化にともない、最後の生息地となった豊岡でも、野生のコウノトリは1971年に姿を消しました。豊岡市では、「いつかきっと空に帰すから」とコウノトリと約束して始めた人工飼育の技術をもとに、市民をあげて環境問題に取り組み、野生復帰運動を進めています。その様子は同じ兵庫県の瀬戸内海側にいる私たちも、TVのニュースで時折り目にすることができます。
六甲学院では毎年、コウノトリ文化館でコウノトリを見学したり、ビオトープで生き物体験学習をさせていただいています。休日返上で指導に来て下さったコウノトリ共生課の方々が、童心に返ったかのように一生懸命網を振って生き物を捕まえて下さったこともあります。ぬかるむ湿地に生徒がサンダルを埋没させてしまった折りに、脇目も振らず泥だらけになって見つけ出して下さったこともありました。持ち主の生徒は一生忘れないと思います。
76期生が参加した2013年には「ボロギクハント」と名うって、ラムサール条約登録湿地で外来植物であるダンドボロギクの駆除作業に協力させて頂きました。
78期生が参加した今年は、中一がコウノトリの野生復帰運動を研究発表テーマとしてポスターを作成して文化祭で展示したところ大好評でした。豊岡市役所の方々に見て頂いたところ「素晴らしいですね」との言葉をいただき、10月からは豊岡市のコウノトリ文化館にて展示して頂いています。
豊岡市は、環境問題と経済発展の両立をはかりながら、持続可能なまち作りを目指して世界からも注目されています。私たち六甲生も、豊岡市の取り組みに関わらせていただいたことを誇りに、今後とも社会のさまざまな問題を主体的に学んで参ります。