選書ツアー 書評6 2016年02月26日

選書ツアー、最後の書評です。

中学3年のH君。

 

一番線に謎が到着します ~若き鉄道員・夏目壮太の日常~ / 二宮敦人・幻冬舎

 

 郊外を走る蛍川鉄道の藤乃沢駅の毎日はトラブルだらけ。ある時は、絶望寸前の作家の人気漫画の最終回の原稿の忘れ物。ある時は、幽霊の噂。また、ある時は大雪で車両孤立中に急病人が発生…。

 そんな中でも個性豊かな鉄道員たちは、乗客の笑顔のために奮闘する。ミステリーですが、人が死んだりするタイプではなく、どちらかというと人間ドラマを中心としたコメディなので読みやすく、ふと暇になった時にさらさらと読めると思います。

 「謎」の部分では半人前ながらもいつも冷静な若き鉄道員、夏目壮太と共に解き、個性豊かな登場人物たちの会話に頬を緩ませて事件の裏にあった真相に少し心を震わせ、またそれでいて一生懸命に情熱を燃やしながらいつも利用してもらっているお客様のために働いている姿に心打たれたり…。

 是非、読んでみてはいかがでしょうか。

H君は今年度すでに貸出が300冊超 😯  。

凄い勢いでミステリを読みまくっていますね・・・まだ中学生ですから

高校生になってからが楽しみです。