選書ツアー 書評4 2016年02月23日

選書ツアーには総勢9人の委員が参加しました。

全員の書評を掲載するにはまだまだかかりそうですが・・・。

今日は高2、ふたりをご紹介します。

まず、K君。

ゼロ・トゥ・ワン / ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ著 NHK出版

 

 「賛成する人がほとんどない、隠された真実とは何だろうか?」

この質問に今のあなたは答えることができるだろうか。

 「競争」は現代において肯定的な言葉として用いられている。しかし、本当に価値あるものを生み出す企業が行っているのは「競争」ではなく、「独占」なのである。

例えば、グーグルを考えてみてほしい。最近では自動運転車などが注目を浴びているが、グーグルといえば検索エンジンである。この分野においてグーグルはyahooやbingを圧倒的に凌ぐシェアを獲得している。だからこそ、検索にとどまらず様々な分野に手を伸ばすことができるのだ。企業が厳しい競争によって生み出せるものはない。

 と、これはあくまで一例である。起業を考えている人だけでなく、多くの人にとって驚きに満ちた一冊であることだろう。

 さて、最後にもう一度問おう。

「賛成する人のほとんどない、隠された真実とは何だろう?」

 この本を読んだあなたが、あなたの答えに近づくことを事を祈っている。

ほおー、高校2年にもなると、こういうビジネス本を選ぶんですね~ :roll:

 

次は、O君です。

受験うつ / 吉田たかよし著 光文社

 

 この本は、受験生の中で増加している”受験うつ”について書かれています。これは名前に”うつ”とついていますが、うつ病とは少し異なり、メンタル面の不調のせいで勉強しなくてはいけないことはわかっているのに勉強が進まなくなり、成績が低下。その繰り返しによって、どんどん成績が落ちてしまう、という症状が主となります。この本では、なぜ受験うつになってしまうのか、また、罹っている人はどうすればいいのかについて書かれています。ここでは、私が興味をもった”受験うつ”になりやすい人について、少し説明します。

 受験うつになる原因の一つが、自己愛だとされています。これは、自分は頭がいいと思い込んでいるがテストの結果が思う所に届いていないことによるストレスで受験うつになるケースが多いからです。

 このようなケースに心当たりのある方は是非一度読んでみることオススメします。

これも想定外の選書でした。

模試のラッシュで委員のみなさんはお疲れなのでしょうか。

でも自分で”受験うつ”に興味があるといっているくらいだから

安心ですね、冷静です。来年の今頃は受験やねー 😉